【マイプロ工房】マイプロジェクトとマイコミュニティを複数持つこと

僕は企業に正社員として勤めながらインハウスデザイナーをしているわけですが、それと同時にいくつものプロジェクトやコミュニティに参加したりしています。なぜ参加しているかといえば、純粋に面白いからですね。それと予測としてですが、今後、僕たちは自分ごとをプロジェクト化して進めていける生態系となるようなコミュニティを複数持つことになるのではないかと考えているからでもあります。僕の場合は、以下のようなプロジェクトが進行中で、ネットを通じたサロンやコミュニティ、オープンプラットフォームなどにも参加しています。すぐには芽が出ないかもしれないけど、小さなことでも提案し、アクションしていけば、同じような考えを持っている人たちの役に立つようなアイディアやデザインを提供していけるのではないかと考えて、複数のコミュニティーに入って、共創しています。人と人がつながり、大きな輪になり、お互い影響を与えながら、切磋琢磨しつつ、何かの問題なり、課題なり、テーマなりに、一緒に取り組んでいくようなプラットフォームが今まさにあらゆるところで産声をあげているような気がしています。

 

 

 

1.ROXプロジェクト

クリエイティブコミュニケーションロボットの企画開発プロジェクト。富士ゼロックスさんの新規事業として去年Wemakeで選ばれたコンセプトを価値検証からモックアップ製作、駆動試作まで行なっているプロジェクトです。僕はデザイナーとして微力ながら参加しています。プロジェクトリーダーである大川さんが発足した大手企業の横のつながりによるオープンイノベーションプラットフォームであるoneJapanでもプロジェクトが繋がり始めています。あらゆる社会問題を解決するためにCollective Imapctを起こすことをミッションとしているOneJapanの代表作品として、創造性を発揮するためのコミュニケーションロボットをなんとしても実現したいと考えています。日本人は創造力や発想力が海外に比べると弱いという印象がありますが、そうではないと考えています。縦割り社会に亀裂を入れて、横のつながりにより、革新的なアイディアやデザインを次々に産み出す為に、このロボットが大活躍してくれることでしょう。

 

 

 

2.虹色パラシュート

個人的な問題解決の為のプロジェクト。発達凹凸のある子供とのコミュニケーションの問題を具体的なアイデアを出し合いながら解決して行くために発足。友人のアイディアシェアにてアイディアを公募。最近の気づきとしては、発達障害という言葉自体が認知され始めてきているが、発達障害と診断されないグレーゾーンにも焦点を当てていくともっと面白い取り組みにつながりそうだと考えています。健常者と障害者の境界が融解して、誰もが凹凸を認め合い、特異分野を活かした生き方をしていける世の中を創っていくことをミッションにしています。


3. SKD(Social Kids Design)

子供の想像力や経験を育む為のデザインとはなんだろう?という問いから実験的に考察を始めたプロジェクト。まだ構想中ですが、子供達が将来、自ら考え、行動し、前向きなライフデザインを描けるように願いを込めています。創造性を促進する教育方法やツールの提案から開発、大人が子供と向き合う為のコミュニケーションデザイン、子供が安心して暮らせる社会システムを、デザインの力でよりよくしていくことを目的にしています。僕とっては子供達が毎日楽しくワクワクを忘れず、暮らせるよう、SKDを通じて二人称のデザインに取り組んでいきたいと考えて、このプロジェクトを発足します。

 

 

4.シゴトサロン

友人Readmasterさんが主催しているサロンに招待され、サロン内で遊ばせてもらっています。シゴトを0から1にステップアップする為の知見の共有や、実際に取り組んでいることなどを紹介し合い、サロン内で何か新しいシゴトにつながるきっかけとなる動きをしていきたいと考えているところです。自分の内側から出てくる問いかけや、やりたい事をキャンバスに描きながら、同じように何か始めようと思っている人達と切磋琢磨していけたらと考えています。

 

 

5.WEMAKE

モノ作りの民主化をコンセプトにしたオープンプラットフォーム。A(エース)が主催運営。ネット上でアイディアやコンセプトを投稿出来、 WEMAKE登録者同士でチームを組んだり、メーカーとのコラボレーションにより、イノベーティブなアイディアやデザインを産み出すことを目的としている。ごく一般的なデザインコンペとは違い、大手メーカーにもメンターが付き、投稿者とメンター、登録者と共にディスカッションを重ねて、アイディアをより良いモノにブラッシュアップしていくというユニークなプロセスが特徴。makepointというプロジェクトへの貢献度によって支払われるPoint制度も特徴の一つ。現在takebonのMakepointは約3000Point。おそらく上位に入っているはず…。このプラットフォームやアイディアを考えることが好きな人や、モノ作りの議論をしたい人にはうってつけのプラットフォーム。毎回プロジェクトごとに学びがあるし、横のつながりも出来やすいので、なるべく公募されたプロジェクトは参加することにしています。

 

 

6. Innovation Cloud

博報堂が主催するイノベーションアイディアプラットフォーム。大手メーカーから出されるお題に登録者が800文字程度の文章でアイディアを提案するというスタイル。僕はデザイナーなので、イメージ優先になりがちなところがありますが、このイノベーションクラウド上では、文字のみで意図を伝える必要があり、毎回四苦八苦しながら、アイディアをひねりだしています。アイディアの特徴やウリを要領を得た回答として、第三者へ伝えなければならず、言葉を組み立てる訓練にもなります。参加したお題に対するアイディアは10案以上考えることで、言葉とイメージを繋げるトレーニング材料としてとても良いプラットフォームです。

 

 

7.Coconala

CoconalaやLancersなどでも活動しています。coconalaでは、ファンになってくれた方は26人。ありがたいことです。出品数は14件。実績は58件。評価数は43件。ランクはマスター2。coconalaでは中堅どころといったポジションだと思いますが、毎回学びがあり、本業にも良い影響を与えてくれています。視覚表現の研究を実践する場として格好のプラットフォームになっています。ロゴマーク、イラスト、プロダクト、アイディア提案など、デザインを主軸としている僕にとっては欠かせないプラットフォームの一つになりつつあります。

 

     

8.Lancers

lancersでは、実績は未だ2件止まりです。1件はロゴマーク。IDXというロゴマークが採用になっています。Lancers×カブク×本田技研のコラボレーション企画で一件コンセプトカーのデザインが採用となっています。Lancersはたまに面白い企画があるので、見逃さずチェックしているような状況です。

 

 

 

9.今後登場するであろうコミュニティとは?

同時的に共働出来る開発プラットフォームが数多く登場してくることになるでしょう。プランニングからコンセプトメイク、アイディア展開、デザイン展開、デザイン戦略、販売企画、広告計画など。一つの企業に所属して、その企業内で完結できるようなプロジェクトではなく、企業や組織に囚われずに、有志が集まって、お互いの特異分野を持ち寄って、一つのプロジェクトチームを組んで、問題解決に当たる。そんな生態系が生まれてくるのではないかと予測しています。そんな生態系の中で、デザイナーの役割は、プロジェクトの共通認識となるコアなイメージを鮮明化し、あらゆる情報とアイディアを編集統合化して、一つの道筋を立てて、行動に移していく。そんな役回りをすることになると考えています。企画編集戦略家=デザイナーだと思っています。

 

 

プロジェクトの対象となる事柄ももっと身近な所から発生していきます。金銭的な利益獲得のためのモデルではなく、人の役に立つ貢献型モデルにシフトしていきます。子供がいる家庭であれば、子供の成長段階によって発生する問題や悩みなどを共有する小さなコミュニティが地域ごと、学区ごと、町ごとに創られます。ネットによって誰とでも繋がるコミュニティではなく、リアルに小さく繋がるコミュニティがあらゆる所に点在しているイメージです。今まで当事者は悩みがあっても相談出来ない事が多く、役所や企業の相談窓口はありますが、なかなかピンポイントで相談解決出来るような窓口ではありませんでした。そこで、当事者同士がお互いに相談し合い、悩みを共有し、そこにあらゆる専門家が集まる。そんな生態系が生まれてくることになるでしょう。

 

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【マイプロ工房】マイプロジェクトを創るというベクトル

プロジェクトを作る、シゴトを作るということに最近は非常に興味があって、自分の内から出てくるシゴトってなんだろうとよく考えます。熱量を持ってやれるシゴトってなんでしょうか。自分がやらなくても良い事を誰か他に任せて、自分がやらなきゃいけない事や、自分にしか出来ない事、自分事としてやりたいことに集中することが重要な気がしています。家入一真さんがそんな事を言ってました。スティーブジョブズも朝目が覚めたら、鏡の前で自分が本当にやりたいことにだけ集中せよ。他は捨てされ!みたいな事を言ってました。だけど、そんな環境なんてものは向こう側からは降ってこない。自ら創り上げていくしかない。シゴトを一から創り上げるのは大変だけど、自分にとって意義のある事だったら取り掛かった方が良い。頼まれ事の仕事ではなくてです。

 

■深く分かり合えるためのコミュニケーション

僕の場合は虹色パラシュートというマイプロジェクトがそれに当たるのかなぁと思うわけですが、お互いに深く分かり合える関係を築くためのコミュニケーションのあり方について、研究したいという気持ちが強いです。分かり合える関係を築くことができれば、コミュニケーションは円滑に進み、日々の生活の中で起きる摩擦や悩み、問題を一つ一つ解決していけそうな気がするんですね。ただ、何をきっかけとして、このプロジェクトを前進させようかというところで止まってしまっています。というのも当事者家族としての問題がひと段落した事も大きいかもしれません。

 

■自分に毎日負け続ける中でも見えてくる事

ネットラジオのVoicyでReadmasterさんがゲストを招いてシゴトについて語るという番組をしています。絵本作家の生川真悟さんがなぜ絵本作家になったのか。そのいきさつや、現時点での絵本作家としての取り組みや、これからデビューに向けての考え方、幼児虐待防止のためのパンフレト製作に携わる活動など、生川さんの内から出て来るやりたいことというのを大切に毎日自分に負けないために行動しているという事が非常に共感出来る話でした。僕は毎日負けてますね。ここ10年そんな感じです。毎日負け続けて、それをなんとか脱却するには?と考えた挙句行動を起こしたのが3年前。そこから少しずつですが、毎日99%負け続けている状態からから、今はなんとか90%くらいまでにはなってきた気がします。やりたい事を100%やり切る事が出来れば最高ですが、そんな上手い話はなかなか転がっていません。現実を見れば、家族を養うための仕事はしていかないと、家族が路頭に迷う事になってしまう。簡単に環境を変える事は難しいですが、これから向かうベクトルを一定に保ちながら、毎日負け続けるのと、ベクトルが右往左往しながら毎日負け続けるのとは全く違う気がします。何言ってるのかよく分からないかもしれませんが、誰かの持ってる情報を元にではなく、自分が感じて、体験した内から出てきた感情とか言葉とかイメージを最も大切にして、考え続けることなんだと思います。外部の情報は、自分の師からの情報、友人の情報、家族の情報、大切なキーワードから拾える情報だけでも良いかもしれません。

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2016年の振り返り 視覚表現を探求した一年


1月 日本の職業をイラストで表現 給料BANK

■年初めの出来事
山田コンペーさんにお声掛け頂き、給料バンクにイラスト掲載頂きました。その中でも日本の給料&職業図鑑という書籍が出版されたこと、地元の本屋で立ち読みしている人を見かけ、すごく嬉しかった事。まだ1年経ってないんですね。スタートダッシュはここから始まりました。会社に本が置いてあると、何?転職活動すんの!みたいに思われ、持って行き辛くなりました(笑)その後、第二弾書籍が発売されましたね。その後は、イラストのクオリティがとても高くなり、かなり刺激を受けました。
小学校の頃の友達に見せたら、Takebonらしいと指摘されました。小学校の頃からタッチや雰囲気は変わらないようです。何より日本各地の子供にこの本を手にとって、イラストにクスっと笑いながら、将来なりたい職業に夢を馳せてもらえたことが何よりの収穫です。

4月 オフィス向けコミュニケーションロボット ROX

■ROXプロジェクト
続いて富士ゼロックス主催のwemakeプロジェクトへの参加。最も思い入れが深いプロジェクトでした。横浜の富士ゼロックス社屋みなとみらいにて、約100名近い人の前でプレゼンするという機会に恵まれました。なかなかこういった機会というのは無いので、とても貴重な体験と学びがありました。富士ゼロックスさんの風通しの良い社風は、これからの企業のあり方を変えていくんじゃないでしょうか。
コンセプトを練り上げ、モデルを起こし、プレゼンし、プロジェクト化され、モックを製作し、たくさんの人を巻き込んで、ROXの価値を見出そうと模索して一緒にみんなで盛り上げていこうという気概と刺激を与えて貰い、大変面白い取組に発展しています。

10月 EVコンセプト 【MC-β】のオープンイノベーションデザイン

■CEATECH2016に出展されたコンセプトデザイン
企画、デザイン、モデリングという今まで養ってきたスキルを活かして、オープンイノベーションにチャレンジしてみました。メーカーから評価され、最終的にはCGをコンセプトムービーに挿入頂けた事が収穫でした。CEATECH2016の本田技研さんブースにて大々的に発表してもらえた事は今までやってきたことの積み重ねから実績となり、自信に繋がった取り組みとなりました。EVカーの未来には、地域密着型のカスタムカーがあっても良いでしょう。その一つのアイデアを提案しました。着脱式の屋台カーに人が集まり、コミュニケーションが発生する。観光名所鎌倉に合った屋台カーとしてMC-βをリデザインしました。カブクさんの3Dprintingノウハウと、Lancersさんのクラウド3Dメーカーの協働と、本田技研さんによる21世紀のモノ作りとしてのオープンイノベーションプロジェクトにデザイナーとして参加できたことは大変光栄な事でした。富士ゼロックスさん、本田技研さんのように、業界を横断するようなプロジェクトはこらからも続々と登場してくることになると思います。その先駆けになれたら最高です。

Co-Labo-Maker & IdeaShare

■ロゴマークデザイン
ロゴデザインを幾つか提案させて頂きました。その中でも思い入れの強いコラボメーカーのロゴマークは、友人が進めているプロジェクトです。コラボメーカーは古谷さんがこれから本格的に取り組んでいくスタートアップになりますが、是非とも成功して頂きたいプロジェクトです。デザイン面での支援を今後も貢献できたらと考えています。
 
Readmasterさんが運営するアイデアシェアのロゴマークはアイキャッチーなオニオオハシを前面に押し出したキャラクターデザインが特徴で、クチバシからラジエートするアイデアをイメージしたロゴマークです。アイデア発想のオープン化によって新たなアイデアコミュニティを生成する取組をこれからも応援していきます。
 

11月 ダイキン【NEXT AIR】プロジェクト

■Wemake×DAIKIN オープンイノベーション
オープンプラットフォームWemakeを活用した大手メーカーのプロジェクトに今年はたくさん参加させて頂きました。その中でもDAIKINさんが進めるNEXT AIRプロジェクトには5案ほど提案し、【Air-Sense】というロボットコンセプトが最終選考まで残りました。いろいろ重なり苦労しましたが、家族の為のロボットを提案できたことが収穫です。目に見えにくい自律神経を整え、ココロとカラダをサポートしてくれる家族に寄り添うロボットです。メーカー担当者とプロジェクトメンバーと如何にコミュニケーションを取りながらコンセプトをまとめていくかいろいろと学びがあったプロジェクトです。
 
一般人が大手メーカーの未来の為のプロジェクトに参加し、ユーザー目線でコンセプトを立案し、事業化され、商品化される日が近い事を実感しました。ただし、そこには誰よりもそのプロジェクトを愛して育んで行きたいという【情熱】があり、その想いに【共感】する人達が集まり、プロジェクトを推進していくという強烈なモチベーションが無ければ成り立たないだろうなぁと思った次第です。結果は未だ出ておりませんが、ロボットのあり方については、来年も何かしらの提案していけたらと考えているところです。
 

■虹色パラシュート
Readmasterさんが運営するアイデアシェアに発達障害児のコミュニケーションのあり方についてアイデアを公募しました。当事者の方や発達障害に関わる方からのアイデアは非常に参考になるものばかりでした。当事者の家族のあり方についていろいろと考えさせられる事が多く、家族とのコミュニケーションの問題解決を何か行動に移せないだろうかと考えています。二人称の問題を解決する為の第一歩の年になりました。

 

 


■人との出会い
wemakeで繋がった古谷さんと、富士ゼロックス共創プロジェクトの最終プレゼンで出会い、そこからの繋がりで、名古屋で活動される企画マンReadmasterさんも紹介して頂きました。Readmasterさんの活動っぷりはslack経由でいつも共有させて貰ってますが、そのフットワークの軽さにいつも刺激を受けっぱなしです。シゴトを根本のところから創り上げていく姿勢は学びそのものです。voicyのネットラジオ番組企画シゴト研究所のゲストトークは毎回学びがあります。iphoneアプリがありますので、みなさんも是非聴いてみて下さい!
 
幕張メッセで開催されたMakerfair2016にて、WemakeでROXを応援して頂いたDr.中松(ペンネーム)さんとの出会いもありました。介護当事者としてのお話をお伺いして、問題を抱えている当事者自らが考えて動くということの大切さを学びました。物事に制約があったり負の連鎖がある代わりに、その熱をクリエイティブなエネルギーに変えていく中松さんに教えられた事が、虹色パラシュートの取組に繋がっています。
 
富士ゼロックスの大川さんとは、ROXプロジェクトでいろいろと共創させて貰ってますが、今年はOne Japanをpanasonicの濱松さんと共同で設立されました。その中でのワンエピソード。富士ゼロックスの悪だ組の代表的な取組事例ROXが経済フロンティアのTV番組で全国デビューを果たしました!大川さんの人徳ですね。大川さん、様々ですね。縦ではなく、横の繋がりがあるって強いなぁと感じました。組織の垣根を飛び越えて活躍される大川さんから学ぶ事もたくさんありました。縦型組織ではなかなか出来ない事を有志を募って、皆んなで共有知を創り上げていくOneJapanの取組をこれからも応援していきます!
 
 

■情報発信
ブログを書くようになりました。なかなか定期的に発信は出来ていませんが、日々思ったことなどツラツラ書くということを続けています。ビジュアルと文章で自分が考えていることを表現することを習慣化しておきたいと思って始めたブログです。
 
 

■想像するモチベーション
子供の発想力や想像力から学ぶことがたくさんありました。粘土を持たせればオモチャに粘土を付けて全く違うカタチにしたり、絵の変遷を見れば、どんどん進化していくイメージに毎回驚かされたり。誰かにプレゼントして喜んでくれるという気持ちから手紙を書き続けたり。毎日その時々を精一杯遊んで楽しむ子供の遊び方から学ぶことが多かった一年です。
 

まとめ

■繋がった一年
今年を振り返ってみると、いろいろな繋がりが出来た一年でした。人と繋がり、プロジェクトが繋がり、あらゆる活動が円環のように繋がっているイメージです。これは別項で図解しておきたいと考えています。目の前にあるシゴトを、視覚表現者として探求し、より良いアウトプットに繋げていくことで、いろんな繋がりが出来つつあります。
自分に出来ることなんてちっぽけで、全然力及ばずで足りなくて、たいしたことないかもしれません。緊急の用事ばかりで、本当に大切な事に時間を割けていないかもしれません。大切な人の成長を見逃してしまったりするかもしれません。感情的になって、なかなか面と向かって真正面から向き合うことができないかもしれません。
■家族という存在
そんなちっぽけな自分ですが、一歩ずつ前に進んでこれたのは家族の応援があったからです。日々の家事に追われながらも子供達と真正面から向き合ってくれている。その成長を一瞬たりと逃さずにキャッチして受け止めて、喜びに変えてくれる。女性も社会進出だ!という波がある一方で、専業主婦としてコツコツ日々の生活を守り、子供達との時間を最も大切に育むという生活スタイルもあるはずです。未来は子供達の手の中にあります。そして子供達はやっぱり母親という存在から学ぶと思います。社会進出をする為の子育て支援ではなくて、子供と向き合う為の子育て支援が最も大切なコアな部分ではないかと考えています。

鏡ゲームを通して想像力を鍛える

■発達障害児のコミュニケーションを支援するアイディアとは? 

大橋さんのアイディアシェアにて開催させて頂いた 

発達障害児のコミュニケーション支援ツールアイディアでは 

数多くのアイディアをご投稿いただきました。 

その中で有効活用できそうだと考えているアイディアについて、少しまとめてみました。 

 

■鏡ゲームを通してイメージ出来るようになること 

上図はyukiさんから頂いた鏡ゲームというアイディアです。 

家の犬は鏡の前に立つと、他の犬が目の前にいると勘違いして吠えます(笑)。 

同じように自分の姿を客観的に見れずに、 

自分の鏡を想像することが困難だという特徴を持った人がいるとします。 

他人がされていることにも、想像力が働きづらいというのもあります。 

そんな時に、自分が同じようにされたらいやだなぁと思えるようになれば、 

嫌がらせをしたり、自分が嫌だと思うようなことを他人することがなくなります。 

想像力が働くからですね。 

 

■幼児どうしのコミュニケーションの方法 

じゃあどうやって他人の気持ちを汲み取れるようになるのでしょうか。 

2、3歳の子供もおもちゃは他人のものでも自分のもの、というように、 

身の回りのものは自分のものだと思っていたりするので、他人のものでも平気に奪って 

喧嘩になることがしょっちゅうだと思います。 

 

逆の立場で、 

楽しく遊んでいたおもちゃを友達に勝手に取られてしまい、 

大泣きすることもあるでしょう。そこで、親や幼稚園の先生が、 

おもちゃ取られるのは嫌な気持ちになるよね。 

だから、誰か他の人のおもちゃを取るのはやめようね。といって聞かせます。 

そういうことを繰り返し言うことで、自然と、 

自分が嫌だと思うことは他人はしてはいけないんだ、 

ということを学んでいくわけです。 

 

■鏡ゲームを活用してロールプレイングする 

発達障害児の子供はそういう想像力を働かせて、 

他人の想いを汲み取るということが苦手な子が多いようです。 

その結果他人の思いは無視して、おもちゃを取ってしまったり、 

傷つけてしまったりすることがあるようです。 

そこで、「鏡ゲーム」という自分の行動の振り返りシミュレーションの 

ようなことをすることで、自分があたかもされたかのような、 

想像しやすいような方法で、ロールプレイングができるようなツールがあれば、 

他人の気持ちが理解できて、ひょっとすると 

想像力を鍛えていくことができるかもしれません。 

子供対子供の喧嘩に割って入るのはどうか、という人もいらっしゃるかもしれませんが、 

おせっかいでも、行動を起こしていきたいところです。 

大人になってからでは、固定観念ばかりがこびりついてしまって、 

なかなか言っても効かないという状態に陥る前に、 

対策を是非とも取っていただきたいです。 

 

■代役ロボットを立ててコミュニケーション 

コミュニケーションの方法は直接ではなく、 

例えばロボットを媒介にしてしても良いでしょう。 

鏡ゲームのアプリをインストールしておくと、ケースバイケースで、 

いままでの経験や知見やリサーチから、様々なシチュエーションごとに、 

ロールプレイングゲームができるようにプリセットが用意されています。 

そこで、似たような事例を選択してゲームを開始すると、 

ロボットが代役になってストーリーを語り始めます。 

子供はどのお話に夢中になりながらも、なぜこの場面で、 

ひとのおもちゃを取っちゃいけないのかを客観的にではなく、 

共感することで、主観的に理解できるようになります。 

 

■まとめ

このようなツールを使えば、主観的にしか物事を考えられない人であっても、 

他人の別の視点ではどう見えるのかをこのツールを通して、 

イメージし、共感し、想像することができるようになるのではないかと 

あくまで仮説段階ですが、考えられます。 

どうにかして、コミュニケーションを円滑にできるロボットを実現したい。 

AIロボットや、対話ロボットなどの技術を駆使して本当に解決すべきは 

文化が違う人同士でも、お互いに理解し合えて、共生していくことが出来るような、 

想像力を鍛えていくことだと思います。 

みなさんはどうお考えになりますか。 

 

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想像力と自己中と苦手なこと

■立場を理解するには?想像力が必要だけど...

極端な例です。

・子供のことは親には分からない
・親の気持ちは子供には分からない

・離れた家族のことはその状況は分からない
・その逆もしかり

・専業主婦の気持ちは、共働きしている人には分からない
・共働きしている人の気持ちは、専業主婦には分からない

立場の違いによる様々なコミュニケーションの弊害って
結構あるんじゃないかなと最近よく感じることがあります。
ちょっとしたコミュニケーションの誤解やズレから、
亀裂が入ることもあります。

■苦手なこと
私自身も周りが見えていないことがあります。
コミュニケーションは苦手な分野です。
大の人見知りです。
間を取り持ったり、調整役なんていうのは大の苦手です。
人の話も半分聞いてなかったりすることも、
というよりも途中まではついていけても、後半途中からついていけなくなって、
理解が半分止まりになってしまったりすることが多いです。
また、誰かが隣で喋っていても、話が聞こえづらいという特徴もあり、
えっ?と聞き返してしまい、
何度も相手に同じことを喋らせてしまうこともしばしばあり、
大変申し訳ないなぁと感じることがよくあります。
大概誰かと喋った後は後悔してることが多い気がします。
発達障害と診断されないまでも、やっぱり自分の苦手分野は、
なかなか治せないものです。

■言語理解の壁を乗り越えるためにしてきたこと
自分の状況や相手の理解度に合わせて話をするというのも苦手です。
詳しい話をせず、はしょって要約だけで話をすませてしまったり、
相手の理解できるペースではなく、自分のペースで話を進めてしまい、
相手がついてくれていなかったり、断片的で脈絡がないような話をしてしまったり。
自分の頭の中では繋がっていても、相手の頭の中のシナプスを繋げられる
スピードで話せていなかったり。
つまり、言語だけで自分の考えていることを伝えることが苦手なんです。
だから余計に、ビジュアルに頼ってしまったり、資料の作り込みで
補うことが往々にしてあります。
そこが弱点でもあり、得意を活かせる強みでもあったり。
言葉と視覚情報をセットで伝達する方法しか自分にはありません。
だからそこをとことんまで磨いてきましたが、まだまだ、
確立したような方法論というのはなくて、試行錯誤しながら、
少しずつブラッシュアップしていくような地味な作業を繰り返すことが多いです。
リハなしで一発で見栄えもよく、
流暢なプレゼンなんて絶対に出来ないと信じています。
凡人です。

■自己中心的
他人の立場になって考えることが出来ない人がいたとします。
でもそれって仕方がないことだったりします。
他人の考えなんて分からないし、自分のことで精一杯なら、
他人のことを考えるなんてなかなか出来ません。

そういった人達は、他人の視点から見た景色がイメージしにくい状態だと仮定します。
自分から眺める世界が全てなわけです。
それ以外の世界なんてない。
自分中心に回っている。つまり自己中ですね。
そんな人に思いやりについて理解してもらうためには
どんなアイディアがあるでしょうか?

最近はそんなことをずーっと考えてたりします。
自己中って悪いことなんでしょうか…。
自己中の世界をお互いに相互理解出来るような何かがあれば、
喧嘩や誤解や文化の違いなどは緩和されるんじゃないかなとも思います。
その何かがなんなのか、虹色パラシュートプロジェクトで考えていけたら良いなぁと。
何かヒントになりそうなものとかある方がいれば、ご助力頂けると幸いです。
様々な場面で生じるコミュニケーションの限界とその支援について、考えていきます。
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発達障害児の支援「虹色パラシュート」

大橋さんのアイディアシェアにて、 

発達障害児のコミュニケーション支援ツールに関するアイディアを公募させて頂きました。 

非常に多くの反響をいただき、14件ものアイディアをご投稿頂きました。 

投稿者の方には改めて感謝致します。
当事者の方からのご自身の経験から試行錯誤して導き出されたアイディア、 

教育機関で発達障害の支援をされている方からの有用なアイディアなど、 

本当に参考になるアイディアばかりで、当選者を決定するにも本当に悩みました。 

 

■今後のアクション

以下のようなことをしていこうと考えております。

・投稿頂いたアイディアを参考にさせて頂きながら、新規事業に結びつけていく。 

・スモールビジネスとして、やれることから少しずつやっていく。 

・興味のある方や、同じような課題を解決したいという方と共に、 

 既存サービスのブラッシュアップや、新たなサービスやプロダクト開発につなげていく。 

・デザインの力で発達障害児の為に出来ることを一歩ずつ進めていく。 

・発達障害者がより良く生きやすい環境を構築するために、家族とのより良い関係構築や、 

 社会との関わり方についてアイディアを練っていく。 

 

■具体的な行動 

・facebook上に虹色パラシュートというページを立ち上げて、情報発信を行っていきます。 

・インスタントチームで、発達障害児のコミュニケーション支援を考える会を立ち上げました。 

・引き続きマイプロジェクトとして、アイディア出しを進め

 情報発信サイト上でアイディアを共有していきます。 

 

関連するサービスや、同じような志を持って社会の課題解決に結びつけていこうとする有志の方や、 

クリエイティブの力で問題解決を図っていきたいと考えている方、 

当活動にご支援いただける方などと一緒にこの取り組みを推進していけたら幸いです。 

 

まだまだスタート地点に立ったばかりですが、

この活動が同じように悩んでいる方のお役に立てたらうれしいです。

 

 

■家族の支援 

投稿アイディアを拝見させて頂きながら、より強く思った事は、 

当事者ではなくその家族のためのコミュニケーション支援が不可欠だということです。 

当事者の悩みもそうですが、その周りの家族は本人以上に悩み、
巻き込まれ、心身共に疲れ切ってしまいます。 
そんな時に共感してくれるだけでも、救われる人たちがいます。
 
想像力と共感力がとても大切な時代です。
想像力によって人は他人の視点から見た景色をイメージできるようになり、
共感力によって、他人に対する思いやりが持てるようになるのだと思います。
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