【デザイン工房】Co-Labo-MAKERピッチプレゼン資料

 

友人が進めているコラボメーカー。BRAVEプレゼン資料を一部ですがデザインサポートさせて頂きました。
BARAVEピッチコンテストにて見事TECH LAB PAAK賞 を受賞したそうです!!
TECH LABを半年間利用可能な副賞が授与されたとの事で、
オープンプラットフォームを加速するための東京拠点として活動されます!
古谷さんは故郷の仙台にてこのCo-LABO-MAKERを推進していきます。
名古屋で知り合い、名古屋で一緒にワイワイやっていましたが、
これからは拠点が遠くなりなかなか会えないですが、デザイン面でサポートできる事は、
なんでもしていきたいプロジェクトの一つです。
では、コラボメーカーとはどんなサービスなんでしょうか。
そのコアの部分を図解とイラストを用いて簡単ですが、説明してみます!

Co-LABO-MAKERはどんなサービス?

ロゴマークを一部リニューアル
プレゼンの表紙としてカッコよく仕上げてみました。TAKEBONクレジットも挿入して頂きました。
資料内の図解など古谷さんのラフ図からイラスト、レイアウトなどを整理していきました。

やりたい実験があるのに機器が高すぎて、

その機会が与えられていない人達がたくさんいることが問題であり、

機器を使いたい人と持て余す人の壁がある。

 

 

Co-LABO-MAKERを利用すれば、この両者をマッチング出来る。

やりたいことがある人は機器を探して見つけ出すことが出来る。

技術や機器を持て余している人はCo-LABO-MAKERに登録して、持て余している資産をシェア出来る。

 

 

Co-LABO-MAKERは、使用者と技術者をマッチングして、手続きを代行してくれる画期的サービスです。
 

シェアリングエコノミーでオープンイノベーションを加速

このような実験機器のシェアリングが可能になれば、本当に実験をしたいと思っている人と実験施設や機器をつなげていく事ができるようになります。例えば、ROXプロジェクトを、コラボメーカーを使って、AIシステムとロボット技術を活用して具現化していけたら開発がよりスムーズになるかもしれません。

富士ゼロックスの大川さんが発起人のONE JAPANにより人がつながり、空気が出来て、古谷さんのCo-LABO-MAKERにより技術が繋がる。やりたい研究が出来る。やりたいモノ作りの裾野が広がる。そんな可能性を秘めた本プロジェクトに今後もデザイナーとして共創していけたらなぁと思う次第です。

 

 

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【WEMAKE】NEXT AIRプロジェクトという実証実験から感じたことの備忘録

WEMAKE主催、DAIKINさんのNEXT AIRプロジェクトにて、僕が提案したロボットが一次審査を通過して最終選考まで残りました。どこもロボット祭りですね。
 
1次審査通過後は、コンセプトをチームを作ってブラッシュアップしていくというものでした。詳細なスケジュールと、必要な資料などを事前に告知され、スケジュールに基づいて進めていきます。メーカーの担当者がメンターとして、各案に1名付いて、ブラッシュアップの支援をしてもらいます。
 
■箱が用意されている
まず驚いたのは、詳細なスケジュールと、チーム内での役割を全て一覧表にしたプロジェクトシートを手渡されたことです。そしてコンセプトを練り上げる為にNABCシートというDAIKINさんお手製の事業計画用のフォーマットが用意されていたことです。手堅く事業化をすぐに始められるように緻密に作り上げられた「箱」があるわけです。またコンセプトシートのみでなく、メンターの方がプレゼンする為の補足資料も用意する必要があるということまで規定がありました。ちなみにコンセプトシートは10枚までで、プレゼンは投稿者ではなく、各メンターが行うとのことでした。プレゼンはせめて投稿者本人がやりたいところですが、それは各メーカーのやり方や事情などもあるので、一概には言えませんね。しかしここまで緻密に箱が用意されているとは思いもよりませんでした。手堅くアイディアを集めて、手堅く事業化を狙いたいというメーカーの性格によるものなんだろうと思います。制約や箱がある方が、燃えるという人もいますしね。
 
■特殊なチーム制
チームは各アイディアに興味を持った人が申請し、投稿者とメンターに承認されれば参加できるというものでした。自由に申請は出来ますが、実際にチームに入れるのは承認された人のみということになります。僕のチームは友人であるReadmasterさんとゆーきさんと、プロダクトデザイナーの濱田さんの3名がチームとして承認され、5名体制でした。ここで、私が是非ともチームに参加していただきたかったDr.中松さんを推薦したところ、ほかのメンターの方から、社内外関係なく深く議論をして、普通なら契約無しに議論を進めるようなことはしないが、wemakeでは特別に契約無しで、社員が直接議論するので、少数精鋭でやりたい。仲の良い人と進めたい気持ちは分かるが、状況も考慮して欲しい。Dr.中松さんは一旦保留にすること。といった内容のメールが飛んできました。
■Wemakeの理念 VS 大手メーカーからの意向 という歪み
オープンプラットフォームでやる=社内外関係ないというのは分かります。しかし、契約無しで特別に社員が一般人と直接議論することは特別なんだよ。だから身内でワイワイやるな。というのは、WEMAKEの目指そうとするオープンプラットフォームで「みんなで作る」という理念に反しているのではないでしょうか。身内も巻き込んでワイワイコンセプトをブラッシュアップすることの何がいけないのでしょうか。その理由が僕には理解できませんでした。すでにチームメンバーに入っているReadmasterさんとゆーきさんは友人なので身内だったんですけどね…(笑)
■オープンプロジェクトチームに必要なこととは?
チーム作りという観点から見れば、得意分野や各専門家とチームを組んでコンセプトをブラッシュアップしたり、資料作りをメンバー内で役割分担して資料作りをしていきたいという狙いがあったんだと思います。しかしこのチームというのは僕のグループでは、ほとんど機能しなかったといって良いでしょう。最終的には、結局投稿者とメンターに皺寄せが来るような仕組みになっていました。メーカーがチームに求めることと、チームに参加した人との温度差があまりにも激しく、解離していたということになります。ここはなかなか難しい問題で、相当にファシリテーションに慣れた人やアイディアソンやハッカソンなどの経験をしている人などがいないと、なかなか難しい局面だろうと感じます。投稿者とチームメンバーの収益配分もありますので、ビジネスとして考えれば、なかなか熱が入りづらいというのもあります。コンセプトに共感できるボランティアがどれだけつくかが重要です。各アイディアの技術的な支援をしてくれるようなプロフェッショナルを呼びたいのであれば、そこにはもっとお金をつぎ込むべきだろうなぁという印象を持ちました。そうでなければ他人のアイディアをブラッシュアップするのはかなり骨が折れるし、ついていけない方の方が多いのではないでしょうか。専門コンサルを雇うのに、無料でやってくれる人はなかなかいないのが現状なのと同様です。グランプリとっても3万をチームでわけっこ...ですからね。安すぎます。参加してもコメントしないことが当たり前と捉えた方が 良いです。体裁だけ整っていますが、それだけでは虫が良すぎます。貢献度合に合わせたMAKEPOINTがあるんですから、そのプロジェクトへの貢献度によって対価支払いが本来ならされるべきでしょう。しかしメーカーから支払われるお金でWEMAKE運営者も食べていかなければいけませんので、マネタイズの面では現状が限界なんだろうと察します。
■グループトークの利便性から見るWEMAKEのビジネス性
グループトークという機能は、グループにしか見えない議論をするための掲示板のようなものでしたが、正直なところ、使いづらいという印象しかありませんでした。改善要望を出してグループトークという文字をクリックするとページ全体にグループトークが表示されるようになり、ようやく少し見やすくなりました。それでも議論をするスペースとしては、前回の富士ゼロックスさんの共創プロジェクト時にあった、イシュー機能の方が、とても使いやすかった印象です。なぜイシューページがなくなり、論点機能になったのか。疑問でしかありませんでした。他のユーザーに聞いても同じ印象だろうと思います。つまり、WEMAKE運営者はメーカーの要望重視でプロジェクトを動かさざるを得ず、なかなかユーザー目線で感じるような利便性までは考慮に入れられないということなんだろうと思います。メーカーにとっても、大金をつぎ込んだ一大プロジェクトであり、WEMAKEにとっても、お得意様なわけですから、ビジネスとしては、そこで完結しているんだろうということです。メーカーからの下請け的な立場になるわけです。
■Wemakeという実証実験
結果としては、オープンプラットフォームの中のクローズドコミュニティのあり方について、再考するための良い実証実験になりました。少なくとも、より良いチーム作りをするためには、チームに参加するためのモチベーションアップの仕組み作りや、コンセプトへの愛着、当事者意識などが最も重要な事だとということを改めて学びました。また、チームに対しては、受賞コンセプトに貢献対価が支払われるような仕組みとなっています。最優秀賞受賞コンセプトには50万円+グループメンバーに10万円を分配。となっています。貢献度合いに応じて賞金を分配されるのか、均等に分配されるのか。特に明示はされていません。問題なのは、均等に分配される場合で、承認を得たメンバーがほとんどグループトーク内でほとんどコメントを残さなかった場合ですね(笑)
■個人的な反省
特に今回きつかったのは本業が忙しくてなかなかコンセプトをブラッシュアップする時間がなかったことです。睡眠時間を削れば出来ますが、他にも優先順位を高くしてやらなければいけない事があったので、WEMAKEに時間を割くウェイトがかなり下がってしまい、最終的には締め切り2日前から猛ダッシュで駆け込んだということになってしまいました。本当はCGでモデリングもしてみたかったんですが。そこまで行けなかったので愛着も半分程度ですね。人の意見に左右されながらコンセプトをブラッシュアップするのと、自分内から湧いて出てくるものをグツグツ煮込んでブラッシュアップするのとでは、愛着度がやはり違ってきます。これはとても重要なことで、オープンプラットフォームであれば、愛着を高めていく方法をより研究し、愛着を育むための仕組みや仕掛けをもっともっと作って、動かして揺さぶりをかけていく必要があるのではないでしょうか。といったところが僕からの提案になります。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。私なりにWEMAKEのプロジェクトに関わってきて、今回のDAIKINさんのプロジェクトはある種特殊な部類に入りそうだなぁという印象です。とにかくやっている間、辛かった。その印象しかありません。提案コンセプトとしてはメンターの方とメンバーからの意見を元に、練り上げられてより良いネタにはなったかと思いますが、とにかく相性が悪かったということです。DAIKINさんにも今までの文化があると思います。本業で培ってきた技術と開発プロセス、オープンイノベーションに求めることなどなど。そういった文化と、自分がオープンプラットフォームに求めている文化とに差異があったんだろうと思います。その差異がなんなのか、今回のブログに少しだけ留めておきたいと思い長文ですが、記録しておくことにします。 

 

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研究開発のオープンプラットフォームCo-labo-maker

研究開発のオープンプラットフォームCo-labo-makerは、友人の古谷優貴さんが発案したプロジェクトです。ギルドワークス主催のMVP Awardにて見事グランプリを獲得しました。Co-labo-makerのネーミングの考案と、ロゴマークの制作をお手伝いさせて頂きました。古谷氏の進めるCo-labo-makerとは少し違った視点から、研究のコラボレーションについて、考察をしてみたいと思います。

 

 

■研究開発はオープン化可能か?

 

企業における研究開発は、自社の新商品開発に繋がるようなものであったり、企業理念や事業構想に基づくものであったりする為に、オープン化は基本的に難しいだろうと思います。利益追求型の企業は競合他社に負けるわけにはいかないので、研究をオープンにすることは基本しませんよね。先にやられては困るから。同じような目的を達成するために、同業者が結束してプロジェクトを動かす時に、コラボレーションしたり、あらゆる技術を統合化しないと実現出来ないような問題解決をする場合は、あらゆる研究を同時並行的に推進しつつ、成果を上げていかなければいけない気がします。そういうコラボ・イノベーションがこれから活発に推進されてくるのではないかと予測します。海外ではよくある事例かもしれませんが。例えば解決方法は非公開だけど、研究しているテーマや進捗具合の一部は公開して、興味がある専門機関や企業がアプローチしやすいように情報共有をしたり、研究機器レンタルと併せて、研究内容を紹介したりと、関連する研究部門との横のつながりを深めるためには、縦割りではなく、横断的に研究共有をしていく必要もあるのではないでしょうか。

 

 

■研究開発をオープンにする目的

 

利益重視の企業の研究開発ではオープンにすることによるデメリットが先に見えてきてしまい、なかなかオープン化までは至らないかもしれません。しかし、社会の問題や課題を解決しようとしているNPOや一般社団法人の団体、大学の研究機関にとっては、強力な武器になり得ます。志で動いている各代表が掲げている目的を達成するために、研究支援を募り、共感する人達が、企業や地域の垣根を越えて集まることが出来るプラットフォームがあったらどうなるでしょうか。大企業でも縦割の組織構造に閉塞感を感じ、横の繋がりを生かして、事業開発を進めようとしている団体もあります。One JAPANですね。これは企業だけでなく、研究の分野でも、これからの次世代の若者達が気づき、横断的に色々な研究機関と繋がり、事業を活性化していくような流れも出てくるのではないかと予測します。そのひとつのトリガーになるのがこのCo-labo-makerではないでしょうか。研究機器をレンタルしてその収益を上げる仕組み、研究分野の情報ネットワークのプラットフォームとして、大きな広がりを見せていくのではないかと考えています。大学は色々な縛りや昔からの古い考えで成り立っているような組織のところも結構ありそうな気がしますが…。

 

 

■社会的な課題を解決する為に

 

出来る範囲で社会的な問題に対する支援活動や解決の為の取り組みを続けている組織や団体が、横断的に研究開発のプラットフォームを紹介してマッチングするCo-labo-makerの情報ネットワークに登録を行い、専門研究機関の研究設備を借りて、支援の幅と深さを広げることが出来たら、組織という枠を越えて、支援、教育、共創プロジェクトを強力に推し進めることが出来るかもしれません。それぞれの機関だけでは限界があるような難問を解決していくためには様々な機関が横断的に繋がり、共創できるような仕組みが必要となってきます。その布石がCo-labo-makerになる日は近いと考えます。NPO団体や中小企業、大学内の一研究施設など、ひとつの小さな組織だけでは出来ないような研究を、後押しするようなサービスが提供されれば、日本の最先端の研究成果が、革新的なプロダクトやサービスとして世の中に出てくる日も近くなるのではないかと密かに期待しつつ、Co-labo-makerを引き続き応援していきたいと考えています!

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オープンプラットフォームにおけるオンラインコミュニケーション

■オープンイノベーションとしてのオンラインコミュニケーション
コミュニケーションは直接取れるのがベストです。顔も知らない、どんな服装なのかも知らない。雰囲気もわからない。そんな中でオンラインでコミュニケーションをしていてもなかなか融通や空気感が伝わらず、熱量のある人はガンガンやるけど、それ以外は蚊帳の外ということにもなりかねません。実際企画マンと呼ばれる人は相当熱量があったり、プロデューサーやディレクターという方達もプロジェクトを引っ張っていく立場の人というのは結構なアクティブさが必要なので、必然的にそうなるかもしれません。能動的にやるか、受け身になるかで、行動量や文章量、スケッチ量なども変わるんでしょうね。これは本業でも実感していることです。
 
■オンラインに向いている人
さてオンラインコミュニケーションで重要なことは、何でしょうか?ある一定のコメント内容から、相手の意図を汲み取ったり、アイディアを乗っかって広げてみたり、数珠繋ぎにしてみたり、想像の羽を広げて、終着地点わかんないけど、とりあえず自由に飛んでみようよ!っていう感覚がとても重要なんじゃないかなぁと思います。もちろん批判精神でアイディアを絞り込んでいくことも大切ですが。1を聞いて10を知る。1をお願いされて10返すみたいな人がいると、オンラインコミュニティは盛り上がるし、活気が出てくるんだろうと思います。
 
■オンラインに向いていない人はどうする?
先日のWEMAKEのオープンイノベーション記事をReadmasterこと、大橋さんに紹介して頂けました。大変光栄な事です。
ブログによるブログの横断コミュニケーションですね。これも一つのオンラインコミュニケーションのあり方なんじゃないかなぁと思うわけです。着火して伝っていき、また戻って来るみたいな。やはりある程度の文章量によって、伝えたいことってようやく伝わるものだと思いますが、この文章を作成するということに対して苦手意識がある人はオンラインは向いていないかもしれません。ですが、文章でなくても、スケッチ描けたりすればグラフィックファシリテーションができるわけですし、一概には言えません。私も文章まとめるよりも先に図解で示したいというタイプなので。
 
■文章だけのコミュニケーションから図解コミュニケーションへ
ここはwemakeやアイディア共有サイトなどでも少し問題提起しておきたいところですが、オンラインで議論することはとても大切で、文章VS文章みたいなアイディアディスカッションって結構多いと思います。ここで文章をまとめていくのに分量があればあるほどまとめが大変になります。そこで、簡潔に議論の内容を図解したり、イメージで描いてみたり、そうすることで端的にビジュアルでみんなが一瞬にして共通認識を持てるというようなことが重要なのではないかと考えています。かといって今流行りのグラフィックファシリテーションともちょっと違うんですが。GFだと絵巻物を描くというイメージですが、僕がイメージするのは、やはり図解です。図で解説するということです。インフィグラフィックが最も近いでしょうか。インフォグラフィックデザイナーがGFやったら最強だと思います。木村博之さんとか、西岡文彦さんがメンターですね。このお二方は本当尊敬するメンターです。
 
といったところで今回はオンラインコミュニケーション。特にオープンプラットフォーム上でのコミュニケーションについて考察してみました。図解、絵、文章を上手く組み合わせてコミュニケーションする方法があれば最高です。今の所、僕は自分とのオンラインコミュニケーションはEvernoteが一番でしょうか。
 
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オープンプラットフォームWEMAKE 新機能【チーム制】の導入! 【Air-Sense】一次審査通過

 

■一次審査を通過しました

株式会社A(エース)さんが主催運営するWEMAKEにて、空調のDAIKINによる共創プロジェクトが開催されています。私が提案する空調ロボットAir-senseが一次審査を通過致しました。6案提案しなんとか1案選考に残りました。6打数1安打でした。安打までは未だ至っていないかもしれませんが、メーカーさんには何かしら光るものを感じ取ってもたえたのではないかと。

今後は、みなさんと一緒にホームランになるようなブラッシュアップを行って行きたいと考えています!まだまだコンセプトや利用シーンも限定的で、スタイリングも少しずつブラッシュアップしている段階です。思いつきのアイディアの段階から抜け出し切れていません。これを思い込んでグツグツ煮込んで、チームでサイクルを回しながら、より良いアイディアに昇華していけたらと考えています。。

 

■WEMAKEプロジェクトの新しい試み チーム制の導入を実装!

WEMAKEさんのプロジェクトとしてはOLYMPUSのAir01プロジェクト、富士ゼロックスROXプロジェクトに続く、1次審査通過となりました。そして今回WEMAKEで今までと決定的に変わったシステムがチーム制になったということです。投稿者だけでなく、チームに参加している各専門家の方たちと一緒にコンセプトをブラッシュアップしたり、役割分担して、議論を進め、資料を改善し、商品化に向けてビジネスモデルや価値検証を行っていくような流れになるかと思います。 

 

■オープンプラットフォームの中のクローズドコミュニティ 

これは富士ゼロックスさんの価値あるコミュニケーションを実現するソリューションのアイディア公募の時に私も課題だと感じていた部分でした。プロジェクトへの参加意識を持ってもらうために、積極的に関わってくれそうな人を招待して、オープンな中にも、クローズドなコミュニティを作るという仕掛けですね。僕はこの方式に賛成で、不特定多数の人たちが集まって、議論をしても、いいね!以上の深さを持ったディスカッションやブレストやアイディア検討は不可能だと考えているからです。 

 

■チーム制でより深い議論を巻き起こす

基本は投稿者やメーカーのメンターの方が舵取りをしていくわけですが、そこに参加する人がどのような役割で、どんなコメントを期待されていたりするのかということは、チームになっていないとなかなか意識付けが難しいんじゃないかと思うのです。 

そうなると一般コメントとしては広く浅く意見を募ることは出来ますが、製品コンセプトや製品の基本仕様を考えている投稿者やメンターの方にとっては、より専門的な知識を持った立場の方からの意見や、各得意分野に特化した役割で、コメントをもらいより良い仕様にブラッシュアップをしてきたいというのが本音だと思うわけです。 

チーム制ではより深い考察や議論を行えるようなディープコミュニティが必要です。最終的にアイディアを絞ったり、決定したり、重要な場面でディレクションする立場の人達は、少数精鋭でやるほうが良いんじゃないかと考えています。 

 

■ロボットの存在意義を今一度考えてみたい 

富士ゼロックスのROXは、オーフィス向けファシリテーションロボットです。今回提案するAir-Senseは、家庭向けロボットです。またしてもロボットのアイディアが残りました。空調を有効に活用するシーンはどういった場面があり得るだろうか。人間のバイタル情報をセンサリングして、空気をコントロールし、生活の質を変えるようなロボットは可能だろうか。人が愛着を持って、ロボットと接しながら、目の前に抱えている問題をクリアしていくことが可能なロボットは作れるだろうか?この1ヶ月で十分にみなさんと考えていけたら幸いです。 

 


 

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数珠つなぎに繋がる縁

■一つ一つの縁を大切にしていくことで数珠つなぎになる
オープンプラットフォーム上でコミュニティを作り、ユーザーと共にディスカッションしながら育ててきたROXがプロジェクトになり、Maker Fairで展示され、TVでも取り上げられ、CEATECでもまさかの縁でまた再会することが出来ました。ROXに関わっていなければ、HONDAさんのオープンイノベーションプロジェクトにも関われていなかったかもしれません。そしてHONDAさんカブクさんLancersさんのコラボ企画に参加できていなかったら、新たな縁にも出会えていなかったでしょう。

■過去の振り返り
ROX以前を振り返っても、4年前にあるプロジェクトの提案をしていなかったら、今の自分はありませんでした。この時には非常に悔しい思いをしました。一番悩んでいた時期かもしれません。一念発起して、デザイナーという職能からモデラーという職能に飛び移り、モデリングのスキルを磨くことにしました。そこでは非常にレベルの高いモデリングをしている仲間がたくさんいて、毎日が刺激的であり、毎日が実験場であり、充実した日々を送ることが出来ました。そうなるとデザインを見る目線も変わり、新たなステージに入れるようになりました。そこで、外部のプロジェクトで腕試しを始めたのが去年末から今年にかけてです。実ったものもあれば廃れたものもありますが、それでもふとつ一つのプロジェクトが自分の糧になっていると感じています。アンテナも以前より少しずつ張り巡らされてきました。

■新たな縁
コラボメーカーファウンダーの古谷さんから、新たなプロジェクトを動かしている中西さんを紹介頂きました。これも数珠繋ぎに繋がってたまたま頂いた縁だと思います。Social Design Newsを運営する長沼博之さんのSocial Design Salon上でのプロジェクトです。非常に野心が高く、いろいろと活動されている中西さんが主導して進めている非常に面白いプロジェクトで、是非ともデザイナーとして関われたらと思いました。Social Design Salonはすごく注目しているサロンです。ネット上で事業を企画してアイディアをメンバーとブラッシュアップをして、計画を立てて、実施し実証実験をしてプロジェクト化していくという、サロンを超えた繋がりを生み出す生態系だと考えています。私はまだ諸々用意できていないものがあり、参加出来ていません….。非常に残念ですが、今回の縁でとあるプロジェクトに参加させて頂けそうというところまで来ました。

■まとめ
今まで誰もやったことがない事を開拓していくイノベーションプロジェクトには困難を極めるようなデコボコした障害もあるかと思います。それを一つずつ乗り越えてこそ、その先に光が見えてくるのかもしれません。社会に価値をもたらすプロジェクトに今後も積極的に関わって行きたいと思います!10/5はいろいろなご縁があった1日でした。皆様今後ともよろしくお願い致します!
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オープンプロジェクトとクローズドプロジェクト

■今までの企業の特徴
製造業では、プロジェクトのほとんどが非公開のクローズドプロジェクトだと思います。競合他社にアイデアやデザイン、機構や技術情報などを漏らさずに、自社で権利を独占できるようにしのぎを削る完全非公開で進むプロジェクトが今までは大半でした。自社の利益を最優先にして、他社と差別化を図る意図がありました。そのようにして、企業は資本主義の中では存続をしてきました。価値は全てお金になるわけです。お金を得るために人を時間で雇い、利益を上げられる事業だけを残して、利益が上がらない事業は撤退する。キャッシュフローが回るか回らないかで全てが判断される。結構シビアな世界です。その為業務をとことんまで効率化して、分業制にして、無駄を省く。スキマというものを排除してきたのが現在の企業でしょう。

■横断的でオープンな繋がりが加速中
そんな中、21世紀に入ってからオープンでモノゴトを作ろうという動きが加速しつつあります。クラウドファウンディングによる資金調達プラットフォームが確立し、Kickstarterを皮切りに、国内ではwemakeやtrinusなどのオープンコミュニティを活用したアイデア創発とデザイン開発、物作り開発から製造販売までを一貫して行えるようなプラットフォームが出来上がりつつあります。お互いの得意分野を縦割りではなく横断的にマッチさせていく仕組みが様々な分野で花開きつつあります。最近では大手メーカー同士が、縦割りの企業の閉塞感を打開する為に、融資を募って、横断的な情報交換やコラボレーションを進めようという動きも活発化してきています。富士ゼロックスの大川陽介氏もその一人ですね。先日NHKBS1の経済フロントラインにも出演されていました。わるだ組をコソッと立ち上げて、共感してくれる人たちを巻き込んで、大きな輪にしていく原動力には敬服します。月に一回アイデア会議をしていたというのも面白い取り組みだと感じました。サークルや部活のようにやりたい人達だけが集まって、面白いこと、楽しいと思うことを考える。こういう取り組みをしている企業は本業でも強いんじゃないかと思います。効率化一辺倒ではない。共感によってプロジェクトが動いていく経験をしている人がいる企業はこれからの時代には強いと思います。


■オープンかクローズドか?
では、オープンとクローズ、一体どちらが良いのでしょうか?オープンに進めたいプロジェクト、クローズドで進めたいプロジェクト。その間を行ったり来たりするプロジェクト。いろいろあると思いますが、一概にどちらか一方が良いということは無いのかなぁとも感じています。僕は両方、時と場合によって使い分けながら、プロジェクトを進めていくのが良いのではないかと考えます。オープンにしてアイデアを広く募り、共感する人が多いアイデアは、共感指数が高く人が集まりやすい。また当事者の問題を支援者やNPOなどのソリューションによって解決するようなマッチングサイトも今後たくさん出てくるのでは無いかと考えています。ニッチで普通の人は問題としていないから、スケールしないけど、ピンポイントで解決するような、マッチングシステムがあれば、この世の中を生きづらい人たちは、より生きやすく、楽しく生活が出来て、伸び伸びと働けて、多様な価値観を認め合える社会になるのではないでしょうか。

■公開・限定の範囲:提供価値の密度
このようにオープンにするにしても、その囲いをどこまでにするかで情報の密度もリサーチの信頼性も変わってきます。公開範囲をどの範囲まで限定して行くのかによって、コミュニティに集まる人のマッチ度や、提供する情報やアイデアなどの価値も変わってきます。母体ベースがどこまでのレベルであり、範囲なのかを考えながら、オープンプロジェクトもクローズドプロジェクトも進める必要があるかと思います。

■イノベーションの意味
そもそもイノベーションという意味は革新です。革をピーンと張った状態を切り裂くという意味があります。企業はつま先で立っている状態です。いつ転んでしまってもおかしくない中、必死に立って、なんとか毎日を凌いでいるようなイメージを持っています。革を張った状態となると、常に緊張感のある状態ですが、そこにナナメに切り裂く鋭い刃が入るとそれがイノベーションということです。これは残酷なように見えますが、何かを犠牲にしてでも、やらなければいけない時があるんだという覚悟にも似ています。

参考サイト


そうやって道を切り開いて来た歴史も振り返りながら、今のこの時代に自分は何で勝負していくのか、よくよく考えてみました。生きている時間なんて本当に一瞬で過ぎ去ってしまいます。今この瞬間の時間に何をするかで未来も変わります。一瞬一瞬を大切にしつつ、長期的にどうなりたいかというライフデザインも視野に入れて、これからどうしていくのが良く良く考えてみようと思う次第です。

みなさんはこの瞬間にどんなことに価値を見出し、どんなことに力を入れて行きたいですか?

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CEATEC2016デビューHONDA MC-βのコンセプトデザイン提案について

今回CEATECに出展が決まった自分の中では、大きな大きなプロジェクト。この機会を頂いたカブクの横井さん、ランサーズの西藤さん、庄田さんには感謝しきれません!コンセプトカーをデザインすることは長年の夢でしたが、こんな形で実現するなんて、本当に夢のまた夢です。プレスリリースの記事でもデザイナー総勢10名の方の中より私のデザインをトップに持ってきて掲載頂けたことは大変光栄なことです。大手メーカーが進めるオープンイノベーションの波に乗って、自分をブラッシュアップしながら、さらに進化していきたいです。改めて気が引き締まりました! 

 

■移動式販売モデルカーとしてのアイディア

本プロジェクトは、ROXプロジェクトに引き続き、オープンイノベーションプロジェクト第二弾です!出展用のデザイン案については、企画アイディア段階から関わらせていただき、私の提案した後部ユニットの着脱式アイディアを評価して頂き、最終案でもそのアイディアを具現化する形となっています。 なぜ着脱式なのか。これは移動式の屋台というテーマを頂いた際に、どうしてもネックになってくるのが、汎用的なスタイリングコンセプトカーデザインの中にも、具体的なコンテンツとして、屋台が含まれてくるということです。抽象と具象の合いの子みたいなイメージですね。それでいて、地域の特色を全面に打ち出していくスタイリングにまとめていかなければいけない。 

 

■古民家のようなクルマ

ヒントにしたのは古民家です。古き良き伝統や文化をこよなく愛し、時代性や建物の歴史を重んじる鎌倉のイメージから、古い中にも現代の時代性を取り入れて若者に人気の古民家カフェ。このイメージが移動式屋台とマッチするのではないかという仮説の元スケッチを進め、出来上がったコンセプトです。また屋台というと古き良き移動屋台もありますが、鎌倉の景観の中に溶け込み、誰もがハッと足を止めて近寄ってくるような先進性のあるデザインにもしたいと考えていました。そこで、全体の外観スタイリングは古民家をイメージしつつも、屋台の外観とインテリアについては男前インテリアなどのイメージを参考にしながら、ブラックと木製パネルのコントラストによって、今までにないコンセプトカーを実現しました。インテリア照明に使われるような照明を後部に持ってくることでアイキャッチにもなり、夜の屋台としても機能することが可能になります。 

 

■今後は?

今回のプロジェクトはとても刺激的で良い経験になりました。実現性については現時点では考慮に入れていませんが、着脱する機構や安全性など考慮しながら、さらにモデルを詰めてブラッシュアップしていけば、実現不可能ではないはずです。CEATECでの評判によっては今後ステップアップしてモック製作などが出来たら、最高だと考えていますが、こればかりはメーカーさんの意向に沿うしかありませんので、良い方向に進んでいけると良いなぁと。カブクの横井さんが不眠不休で仕上げたコンセプトモデルも素晴らしいです。是非とも明日拝見させて頂き、3Dプリンターの可能性を探ると共に、勉強させて頂き、出来ることはすべて吸収して帰ってきたいと思っています。 

 

■オープンイノベーション市場に求められるのはデザイン力

ROXとMC-β改モデル、どちらも共通して評価を受けているのが、スタイリングデザインだと感じています。今まで養ってきたスキルを活かしたモノづくりをしていきたい!という想いの元、オープンイノベーションという新たな価値を生み出すステージでどこまで自分のデザイン力が通用するのか、この一年はいろいろなプロジェクトに出品提案しながら、試してきましたが、一定の成果はあげられたかなぁと思っています。目の前にあるチャンスをものにして、確実にステップアップしていけたら良いなぁと思っています。 

 

■まとめ

 

まだまだ、ひよっこです。恩師からはある環境にいる限りは、お前はデザイナーでは無いという言葉も頂いたこともありました。真摯に受け止めつつも、何かしなければいけないという焦燥感にかられながら、少しずつ前に進んでいる状況です。自分の得意分野の技を磨きあげて、誰にも真似できない、自分だけの独自の表現方法なり、伝達手段なり、発想法を作り上げていきたいと考えています。まだまだ発展途上にある自分ですが、これからも地道に頑張って行きたいと思いますので、みなさんよろしくお願いします! 

 

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オープンイノベーションデザインの役割

■得意を活かして打って出る

得意分野の【技】を磨き上げていって、
あるレベルまで達したら、その技を全く異なる分野に応用してみると、
意外にも磨き上げきた【技】が重宝されたり、
今まで見えていなかった提供価値が見えてくるものです。

とあるオープンイノベーションプロジェクトにて、
私が提案したデザインが評価されて展示会で発表されることになりました。
まさか本当に展示されるとは思ってもいませんでしたが、
本気で取るぞ〜!という気持ちで打って出ると
意外と行けるものですね。

■文殊の知恵
大手メーカーはしきりに社外にアイディアやデザインを求めて、
今までとは違う視点で、コンセプトや製品、商品の開発をしていく
取り組みを加速させています。

これは僕のようなデザイナーにとってはまたとないチャンスだと考えています。
今まで磨いてきたデザインの力を発揮出来る場があることは本当に幸せなことです。
今自分がやっていることといえば、初期の企画段階から、
コンセプトを練り上げてカタチに落とし込んでいくまでの作業ですが、
その一つ一つのステップでどこまで考え込めるか、イメージを広げられるかで、
最終的にアウトプットされるデザインのレベルも変わってきます。
なかなか思いつきから抜け出すアイデアへ到達するには、
自分一人の知恵ではうまく落とし込めなかったり、
不完全だったりしますが、ほかの知見や経験を持った人達と一緒に、
練り上げて行くと思いもよらないところで、
シナジー効果が産まれたりするものです。
アイデア会議の場というのは、そういった予想外の展開に出会えるまたとない機会だと考えています。

文殊の知恵は本当にあると思います。


■オープンイノベーションはオープンソーシャルイノベーションへと進化したい

デザインはあったら良いなを実現するものだと
勘違いしている人が多い気がします。
私も実際ビジネスの話になるとあったら良いなというアイデアや
ネタしか思い浮かばないこともあります。
ですが、オープンイノベーションで本当に実現するべきは、
今この世界で、この瞬間にも、
困っていたり、悩んでいたり、苦しんでいたりする人達の為になる
サービスを提供することではないだろうか。
お金目的も豊かになる為には必要かもしれないけど、
もっと本質的な利益ってあるんじゃないだろうか。
とふと考え込んでしまうことがあります。


例えば、あなたが日頃生活している中で、
本当に心の底から悩んでいることってなんでしょうか?
本当は解決したいんだけど、心の中にモヤモヤ霧がかかっていて、
見えにくかったり、わざと見えにくくしてごまかしてしまっている
ことってないでしょうか?



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モノ作りとデザインにおけるオープンイノベーションの可能性について考察

物作りにおけるオープンイノベーション

昨年よりモノ作りのオープンプラットフォームwemakeにて、デザイン提案を行ってきました。本業以外でプロダクトデザイン提案活動を開始してから半年が経過し、ここで一旦提案活動の振り返りをしておこうと思います。wemakeは2012年にスタート。当初個人で登録した人のアイデア投稿を各自の得意分野を集めて商品化まで一貫して行うという趣旨のもと始まったオープンプラットフォームでした。ここで、学生時代の作品などを投稿していましたが、実現性やデザイン面で落選。本業では実現できない、でも実現したいと考えるクリエイターが集い、世の中にプロダクトを発信していく仕組みに共感。応援していました。social design newsの以下の記事に興奮したのを今でも覚えています。


2015年に新たにサービス内容が一新され、大手企業との提携によるオープンイノベーションプラットフォームへ進化を遂げていて、wemakeのフットワークの軽さと時代に即したシステムを再構築していく、代表の大川さんと山田さんに敬服するばかりです。提携企業はオリンパス、コクヨ、富士ゼロックスと、大手企業ばかり。一挙にプロジェクトが立ち上がっており、これは自分もうかうかしてられない。なんとしても、この大手企業とwemakeの取り組みに食い込みたい。そんな熱く強い想いを馳せながら、アイデア出しを行い、去年年末から年明けにかけて3つのプロジェクトに参加させて頂きました。

wemakeのプロジェクト型コンペは、他のコンペと違う最大の特徴が2点あります。

1.企業×クリエイター
各企業の担当者から直接提案アイデアに対する意見を頂ける機会があるというのが一点。なかなかコンペ案件で応募した後にヒアリングができる機会など無いので、大手企業も一般ユーザーと共により良い製品を目指し、試行錯誤しているんだなぁと感じました。

2.クリエイター×ユーザー
wemake上に投稿したアイデアは、wemakeに登録している一般ユーザーと共にブラッシュアップをしていける点が2点目です。登録ユーザーは一万人。デザイナーやエンジニア、畑の違う職種の人達がプラットフォームに集まり、モノ作りを楽しみながら、商品化目指してアイデアやデザインに意見を言い合える環境。こんな環境は今まで経験してきたことが無かったので、とても新鮮であり、自分のアイデアにリアクションをしてくれる人達がいることに喜びを感じると共に、アイデアに対する愛着も芽生えてきました。

このようにオープンイノベーションをネット上で推進していく裏側にはwemake代表の山田さんと大川さんの熱い熱い想いがあったのかもしれません。



実際にwemakeを利用した感想を以下列記しておきます。

■特徴

・アイデアを求めている企業とアイデアを提案するクリエイターとのマッチングが図れる。
・アイデアは一度出しても改善を重ねてブラッシュし、再編集することが出来る。
・アイデアに対するイシューを設定し、イシュー掲示板内で、メーカー、wemake運営者、wemake登録ユーザー、投稿者が気兼ねなく課題や問題に対するディスカッションが可能。

■ 改善点

・イシューの投稿が膨れ上がり、論点がズレてくるとその収集に時間が掛かってしまい、アイデアのブラッシュアップに余計に時間が掛かってしまうケースも。ファシリテーター的な役割を担う、チーム性にするなど、問題解決にあたる際にはある程度クローズドな関係が必要かもしれません。
・アイデアに対する実現性については、投稿者やwemake運営者側の配慮によってある程度は想定出来るが、袋小路にハマってしまった場合に専門家などの意見アドバイスを貰える場があると尚良い。
・オープンベースなので、特許や知財などの取得が困難
・受賞後の商品化に向けたwemakeの立ち位置としては各企業にプロジェクトを移行する形だと思いますが、トークルームなどは開かれたままなので、応援して下さったユーザーの方が、その後も参加出来るのかどうか、曖昧な部分もあったかと思います。その都度ケースバイケースで対応していくしかないのかもしれませんが。
・富士ゼロックスさんのコンペでは完全投票制による評価方式でしたが、一般ユーザーと富士ゼロックス社員による投票で、最終受賞作品が決まってしまうというなんともスリリングな評価方式でした。投票の良し悪しについては賛否両論別れるところではありますので割愛しますが、最終評価は富士ゼロックス社員、役員の方々によって決めて頂きたかったというのが本音です。wemakeという新しいプラットフォームで新たな風を吹き込みたいという思想の元であったことは確かだと思いますが、最終的にプロジェクト化を判断する為のディスカッションが果たして最終発表会でどれだけの時間が持てたかというと、疑問が残ることは否めません。その代わり、担当者の方からは責任を持ってなんらかの形で商品化するという宣言を頂いたので少しホッとした次第です。

ざっとこんなところでしょうか。何れにせよ全てが初の試みだと思います。私も毎日刺激を受けながらプロジェクトに参加し、商品化が進みそうなプロジェクトもあり、ワクワクしています。なんとかデザイナーとしての役割を全う出来る場として、自分の力を思う存分発揮出来る場がここにあると感じています。

これからの時代は学歴や職歴に関係なく、素晴らしいアイデアやデザインを持っている人にプロジェクトが集まる。そんな時代になってくれたらと願っています。大手にいようが、中小にいようが、関係ない。業界も関係ない。プロジェクトに人が集まる。そんな時代の幕開けがこれからだと考えたいです。


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Olympus Air01が届いた

Olympus Air01が自宅に届きました。
というのもWe makeでアウトドアシーンにおけるアクセサリーのデザイン募集に応募してみたからです。
カメラのレンズキットですが、封を開けてみたら、筐体が無い⁉︎

オープンなモノ作り

通常ごく一般的なモノ作りは、今までは企業秘密として、
社外へは情報を一切漏らさないよう、細心の注意を払って、
開発が進められてきた。
競合他社に負けまいと、アイデアやデザインを自社内にストックして、
温め続けていく。
商品発表の日まで、開発、量産の情報は、
極秘情報として隠される。
特にプロダクトデザインではこの方法がメインストリームであった。

しかし、これからはどうだろう?
coconalaやlancers、などクラウドソーシング、
WeMakeなどのオープンなプロダクト開発サイトなどで、
個人のお客様からデザインの依頼を受けたり、コンペに参加したりするようになって、
これからは、オープンな仕事が主流になってくるのでは無いかと強く実感している。

日常生活の中での問題や、社会の問題は企業側が発見するよりも早くに、
エンドユーザーが発見している。
問題を発見して、その解決法を企業とエンドユーザーが一緒になって考えていく。
エンドユーザーこそが開発の担い手になるのだ。
デザイナーはエンドユーザーの悩みを解決する糸口を提案していくスタンスに変化していく。

そんな予測が立てられる。
オープンに開発を進めることで、エンドユーザーから直接注文を受け、
全国各地から勇姿を募って開発体制が整えられていく。
そんなモノ作りの新たなステージが見えてくる。
インハウスデザイナーとして一つの企業に所属して、
モノ作りをしていく一方で、パラレルキャリアとして、
エンドユーザーが持つ問題を解決するプロジェクトにも参加していきたい。

インハウスはインハウスで優秀なデザイナーが集まっている。
だからこそ、一つの組織だけで自分の表現なり技術なりを閉じ込めておくことは勿体無い。
外の世界を見ることで自分の視野も広がり、新たな技術や経験も獲得出来、
何よりエンドユーザーと直接コミュニケーションを取れるようになる。
自分がデザインしたものが、どんな反応を受け、どのように進化していくのかを見届けることが出来る。
さらにその経験をインハウスにも持ち帰って、伝搬していけば、
新たな企業文化やブランドに繋がっていくのでは無いかと、妄想を張り巡らせている。






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