【デザイン思考】問題解決プロセスとその発想法について

自分が体験したことから問題を発見して、解決策となるアイディアを考えるプロセスを図解してみました。アイディアという思いついた種=プランから始まり、自分ごととしてプロジェクト化して、プロトタイプを作成します。プロトタイプは仮説であったり、モデリングであったり、モックアップだったりしますが、そのプロトタイプによって、エンドユーザーとのコミュニケーションを図っていきます。コミュニケーションをとりながら提案するコンセプトやアイディア・デザインの価値検証を行います。そこで新たに発見される問題もあるでしょう。
自分から程遠いような問題が発生し、そこからアイディアが思いつくかもしれません。こうだったら解決されるのにという他人事のような素朴な思いつきから始まるかもしれません。もしその問題が自分の目の前で発生したらどうでしょうか。目の前に立ちはだかった大きな問題を前に、なんとか打開策を!ということで、解決の糸口を探ることになるでしょう。それでも目の前の問題はなかなか解決されずにいるかもしれません。そして、時間が経ち、さらに追い討ちをかけるような問題が発生したり、関連する問題を見るにつけ、なんとかこの問題を真正面から受け止めて、自分ごととして、解決するための行動を起こしていくことになるでしょう。思いついたアイディアを思い込んでいき、最終的には、自分と最も密接な関係を持った問題を解決するためのプロジェクトを起こして、その問題解決に真剣に取り組んでいくことになるのではないでしょうか。

このように、時間とともに、アイディアは深化していき、自分ごとレベルも上がり、一生かけてでも解決したい問題と対峙するような場面が訪れることがあるかもしれません。その時のために、小さな思いつきでも良いからログ化しておき、たくさんの点を打っておくことがとても重要になってくるはずです。デザインの力なんてとても小さなもので、大きな問題を目の前にすると身がすくんで何もできないような気持ちにさせられることもあります。それでも、少しでも前進して前に進んで、アイディアを考え、企画を立てて、デザインによって解決策を見出すことを繰り返し行うことで、解決される問題もあると信じて前に進むしか、道はないだろうと考えています。それが問題解決発想法のひとつだと確信しています。