【Coconala】現状のサービスを再考してみた


◾︎出品するテーマ
今までは、出品テーマはとにかくなんでもやりますというネタを投下していましたが、今後、出品テーマは自分が価値を感じているテーマに絞って出品をしていくことにします。その為対象となる購入者の方を限定していくことにもなります。なんでもやるクリエイターから抜け出して、より自分が興味があったり、当事者として問題意識を持っていたりする分野のデザインサポートをしていくという考え方に切り替えました。

◾︎coconalaのデザイン平均価格
coconalaでは、対価がプロのデザイナーに依頼するのに比べると相対的にはかなりの激安価格です。これは元々Coconalaがワインコインサービスとして個人が自分の得意をサービスにしてCtoCを実現しようという事業企画の元で始まったこととも関係しています。そもそもが高額設定サービスではなかったことが大きな要因になってます。そのため、基本料金価格ベースの相場が安く誰もがサービスを買いやすいという文化が出来上がっています。プロとして働いている方も副業やお小遣い稼ぎでライトにサービスを提供されている方が多く、比較的安価にクオリティの高いデザインサービスが受けられる事も、購入者にとっては、メリットとなります。学生の方やこれからデザインの勉強をしたり経験を積みたい。個人のお客さんと趣味レベルでやりとりするサービスがしたいという方にはもってこいのプラットフォームです。ポートフォリオの実績作りにも役に立ちます。このように何か価格以上の価値を見出せる方が出品しているのが現状です。

◾︎見えない時間
しかし、個人のお客さんとのやりとりの中で、どうしても弊害というのも出てきます。それは、デザインの作業時間が一体どれくらいかかるものなのか?そのプロセスを知らない人にとっては、サービスを購入した時点である一定のクオリティーのデザインが購入したら簡単に納品されるという誤解を招いてしまうことになります。その為コミュニケーションに費やす時間が膨れ上がり、気づくと三万文字分のやりとりをしていた、なんて事も発生することがあります。デザイン確認したけど、イマイチピンとこないから直して欲しいけど、イメージ湧かないから提案して下さいというようなやりとりです。的確な指示によりスムーズに進む場合は良いですが、そうでない場合、莫大なコミュニケーションコストが発生しますが、さすがに成果物以外のお金をお客さんから頂戴するわけにも行かず、修正を繰り返すしかありません。

◾︎コミュニケーションコストを考える
僕の場合はなるべくお客さんの頭の中にあるイメージを具現化したいという想いの元、イメージのすり合わせというサービスを基本料金内に含んでいます。購入されてから、完成品を納品までノンストップで進めるのではなく、途中確認を複数回行いながらブラッシュアップしていくというサービスです。なるべくイメージに相違が無いように配慮のためやってきましたが、これは簡単なようで難しい問題もはらんでいます。僕自身、いきなり完成品に持っていくだけのスキルが足らず、お客さんと二人三脚でイメージを具現化していくため、どうしてもトークルーム上でのやりとりが頻繁になり、気づくと、メールのやりとりだけでも膨大な時間を費やしていたりするのです。丁寧に誠実に仕上げていくことで完成品のクオリティも高くなりユーザーに満足してもらうというやり方です。

◾︎使える時間を何に使うか
このやり方は一歩間違うと、なんでも対応してくれる気の効いた便利屋さんに成り果ててしまいます。僕の場合は子供たちを寝かしつけてからが勝負なので、1日作業時間が取れても1〜2時間が限度です。その時間をcoconalaのサービスに使うのか。はたまたもっと違うことに使うのか。優先順位を考えると、本当にやりたいことは現時点で出品しているcoconalaサービスではないという結論に至りました。自分が価値があると思ったことに焦点を当てて時間を有効活用していきいたい。そのため、Coconalaのサービスも一新しようと考えています。価格ベースではなく、自分がやりたい対象やユーザーに向けたサービスを提供する方が、自分のやりたい事ともズレずに済みます。葛藤しているよりも、自分のサービスを自分が届けたいユーザーに向けてまずはサービス発信してみようと思います。