ロボットの存在価値

ロボットとはどんな存在でしょう?
現在wemake上にて、ダイキンさんのNEXT AIRプロジェクトで議論しているテーマになります。オープンプラットフォーム上で、wemake登録ユーザーとオープンな議論と、プロジェクトチーム内でのクローズドな議論を使い分けて、ロボットの存在意義を追いかけています。
 
■人間追及型ロボット

KIROBO MINI やROBOHONが話題になっています。対話型のロボットです。人間風のキャラクターとして外観デザインされていますが、これらは人型です。人をデフォルメしてキャラクター化したロボットですね。一方、人型を、徹底的に人間に近づける事を研究されている石黒浩教授。マツコロイドなどで、メディアにも出演されていますね。ロボットの仕草や表情に感情を読み取れた時、それはたとえ恣意的であっても、認知した側からすれば、そのロボットに感情が宿っているということになるという仮説がとても面白いです。認知科学、認知心理学、哲学などからロボットを考察してみるのは、ある意味では人間の事を知ることに繋がるのかもしれません。

■感情追求型ロボットとその共感性能

どうにもならないくらいに落ち込んでいる時、人間ではなくてロボットだったとしても、共感してくれる、一緒に泣いてくれるロボットがあったら、救われる人もいるかもしれません。川崎和男氏がコンセプトモデルとして提案しているロボットは、感情表現を実装したモデルです。どうにも問題解決不能な状況にあっても、共感してくれる存在が近くにいたら、それだけでも救われていることになるのでしょうか。僕にはまだ分からない境地ですが、新たなロボットの価値が生み出したいと考えております。



■コミュニケーションをサポートするロボット
 
僕がテーマにしたいロボットとはどんなものか。徹底して追求してみたいテーマ。それはコミュニケーションとは何か?ということです。人と人が接する時、コミュニケーションが生まれます。一人で考えている段階から二人で、三人でと輪を広げていく時、コミュニケーションが活性化していくはずです。ビジネスとして初対面の人と会う時には名刺交換というコミュニケーションが生まれます。家族同士のなかでのコミュニケーション。家族と親戚とのコミュニケーション。友達とのコミュニケーション。SNS上でのコミュニケーション。様々なコミュニケーションがあります。その中でも、コミュニケーションを上手く取る為に、ロボットを介在させて、潤滑油になるような、そんなロボットを作りたいと考えています。コミュニケーションによる弊害から人間関係がギクシャクしてしまう問題を解決する為にロボットはどんな振る舞いをしたら良いのか、考えていきたいと思います。


■NEXT AIRプロジェクト
 
ダイキン工業さんとのオープンプロジェクトNEXT AIRでは、今議論をしている最中です。今までのエアコンの概念を刷新するようなロボットによるコミュニケーションの仕方や振る舞い方によって、生活空間における場の空気を整える方法について、提案をしています。まだまだこれからのプロジェクトですが、ご興味ある方は公開トークよりご連絡頂くか、僕の方までご連絡頂けると幸いです。
家族に寄り添い、場の空気を調整するロボットAir-sense