オープンイノベーションデザインの役割

■得意を活かして打って出る

得意分野の【技】を磨き上げていって、
あるレベルまで達したら、その技を全く異なる分野に応用してみると、
意外にも磨き上げきた【技】が重宝されたり、
今まで見えていなかった提供価値が見えてくるものです。

とあるオープンイノベーションプロジェクトにて、
私が提案したデザインが評価されて展示会で発表されることになりました。
まさか本当に展示されるとは思ってもいませんでしたが、
本気で取るぞ〜!という気持ちで打って出ると
意外と行けるものですね。

■文殊の知恵
大手メーカーはしきりに社外にアイディアやデザインを求めて、
今までとは違う視点で、コンセプトや製品、商品の開発をしていく
取り組みを加速させています。

これは僕のようなデザイナーにとってはまたとないチャンスだと考えています。
今まで磨いてきたデザインの力を発揮出来る場があることは本当に幸せなことです。
今自分がやっていることといえば、初期の企画段階から、
コンセプトを練り上げてカタチに落とし込んでいくまでの作業ですが、
その一つ一つのステップでどこまで考え込めるか、イメージを広げられるかで、
最終的にアウトプットされるデザインのレベルも変わってきます。
なかなか思いつきから抜け出すアイデアへ到達するには、
自分一人の知恵ではうまく落とし込めなかったり、
不完全だったりしますが、ほかの知見や経験を持った人達と一緒に、
練り上げて行くと思いもよらないところで、
シナジー効果が産まれたりするものです。
アイデア会議の場というのは、そういった予想外の展開に出会えるまたとない機会だと考えています。

文殊の知恵は本当にあると思います。


■オープンイノベーションはオープンソーシャルイノベーションへと進化したい

デザインはあったら良いなを実現するものだと
勘違いしている人が多い気がします。
私も実際ビジネスの話になるとあったら良いなというアイデアや
ネタしか思い浮かばないこともあります。
ですが、オープンイノベーションで本当に実現するべきは、
今この世界で、この瞬間にも、
困っていたり、悩んでいたり、苦しんでいたりする人達の為になる
サービスを提供することではないだろうか。
お金目的も豊かになる為には必要かもしれないけど、
もっと本質的な利益ってあるんじゃないだろうか。
とふと考え込んでしまうことがあります。


例えば、あなたが日頃生活している中で、
本当に心の底から悩んでいることってなんでしょうか?
本当は解決したいんだけど、心の中にモヤモヤ霧がかかっていて、
見えにくかったり、わざと見えにくくしてごまかしてしまっている
ことってないでしょうか?