企画脳の育て方

■カタチとコトバのインタラクション
 
僕はアイディアを考える時、
スケッチを描いてイメージを想像しながら、
アイデアを練るという手順を踏んで発想していきます。
一方で、スケッチを描く前後には、アイデアや企画内容を
文章としてまとめるということもしています。
 
【カタチからの発想】をスケッチで描き、
【コトバからの発想】を文章で作成する。
この相互のインタラクションによって、アイディアを詰めて行きます。
なかなか上手くいかないことも多いですが、
カタチ⇔コトバを行き来した回数によって、
アイディアやデザインも深まっていくだろうと考えています。
 
さらに、
【形】⇔【図解】⇔【言葉】と、
図解も含めて考察を深めていければ、
鳥の目と蟻の目、両方をイメージしていけます。
 
 
■企画脳=体験脳+イメージ脳=創造脳
 
企画脳はどうやって育てていくことが出来るのでしょうか。
上の図式のように、企画脳を鍛えるには、
自らの体験から、イメージする想像力が不可欠だと考えます。
理由は、自分が体験したことでないとイメージが湧きにくいからです。
具体的なイメージが出来れば、問題点や課題点が浮かび上がります。
そこから初めて創造するという行為が始まります。
 
第三者が体験したことを伝え聞いてもなかなかイメージ出来ません。
リサーチというのも本当は実体験のリサーチが必要です。
第三者にアンケートを実施して、その意見を取り入れた商品企画を
出すということもありますが、
提案者自らが実体験していない意見を取り入れても
デザイナーや起業家としては、
なかなか本当の意味での【解答】というものは出せないでしょう。
 
■日常の中で体験をストックする
 
日々の日常の生活から感じることに敏感になることで、
実体験の経験値を上げていくことを意識しています。
それらをストックしていく仕組みを作ることも意識しています。
 
僕はこのことを最も大切なことだと考えています。
ちょっとおかしいなという違和感、
ちょっとした心遣いに感動したこと、
家族の中で日々起こるちいさな事件。
 
これらをしっかりと記憶し、
課題、問題としてメモを残しておくことをお勧めします。