写り込みについて

絵をリアルに見せる際に写り込みを表現すると、
表現力がググッとアップする。

車のボディーに写り込む景色。
水たまりに写り込む自分の顔。
鏡に写り込む世界。

写り込みの観察はデザイナーにとっては常に観察しておきたい
キーワードになっている。

樹脂の光沢感や、透明感を描こうとする場合には、
写り込みを描くと、素材の質感が表現出来る。

鏡の世界は特に面白い。
縦に鏡を並べて奥の対象物が回転すれば万華鏡。
反射率を50%から低めに設定したハーフミラーと
鏡の間に物を配置して発光させれば、無限に奥に続く
無限光が出来上がる。

光の効果を増幅させるのも鏡の力だ。
車のヘッドライトやインテリアの照明などに使われる
リフレクターは一つの光源の光を強めたり、
光をあらゆる方向へ拡散させる効果を持っている。
パトカーや救急車に搭載されるパトランプも
このリフレクターを回転させて光のONOFFを作り出している。